こんなところで見つけた、小さなエコ。

 私が実践してみたことや、そして友人・知人からの情報をご紹介します。

 あなたにもできそうだったら、ぜひ試してみてくださいね。


 ★「石けんの実」を使いはじめました!!

  掲示板でも情報をくれた朋子さんに頼んで、石けんの実を買ってもらいました。

  販売しているのは、毎週土曜日の朝にピザ・バグースで開かれる「オーガニック・マーケット」。

  

  1kg入りでRp.40.000です。種は除いて、半分に割ってあります。

  以前、友人Tさんから少しもらったのはもっと乾燥したものでしたが、

  これは反半乾きで、ちょっとベタベタした感じが残っています。

  かすかな甘酸っぱい、プルーンのようなにおいがあります。

  さて、ではその「石けんの実」「Soap Nut」とは、いったいどういう実なのでしょうか?

  説明書(インドネシア語)を読んでみると、この実はインドネシアでは「Buah Lerak」といい、

  昔から洗濯に使っていて、今でも大事なバティックをこれで洗う人もいるそうです。

  学名では sapindus という木の実で、直径2cmほど。

  この実には15〜20%のサポニンという成分が含まれていて、そのサポニンが、洗浄効果を持つ、

  と書いてあります。

  ネットでも調べてみました。

  日本名は「ムクロジ」ということがわかりました。

  そして日本でも、昔はこれを使って洗濯していたのだそうです!

  しかも「羽子板」の羽のあの部分に、この種が使われていたとは!

  インドでは「Ritha(リタ)」という可愛い名前で呼ばれていて、やはり洗濯に使っていたのです。

  参考になりそうなサイトをここに書いておきます。興味深いですよ〜

   http://ecoarai.com/index.htm 「エコ洗い」としてネット販売してます!インドからの輸入だそうです。

   http://www.geocities.jp/ir5o_kjmt2/topics/kigi/mukuromi.htm ムクロジの実の写真が大きく出ています。

   http://www.kyokyo-u.ac.jp/kouhou1/wonderful/enviro/mukuroji.html ムクロジの説明が載っています。

   http://hena.ohah.net/herb/ritha.shtml  インドのハーブ・ヘナのサイトにもありました!

  

  さあ、ではさっそく、まず洗濯から始めましょう♪

  

  いらなくなった靴下にムクロジの実を6〜8個分入れます(砕けた実が水の中で散らないように)。

  

  そして口を縛ります。

  説明書には、温水(30〜90℃)を使うと効果バツグン、とか書いてありましたが

  面倒なので私は水のまま。洗濯機に少し水がたまったところでこの靴下を入れ、

  しばらく漬けておいて回してみると・・・

 

 

  わっ!!こんなに泡が!!

  温水だとサポニンがすぐ実から抽出される、ということだと思うのですが

  水の場合は30分くらい漬けておくといいようです。

  その後、洗濯物を入れて、普通に洗うだけ。洗濯を始めると泡はある程度消えますが

  洗浄効果は効いているそうです。実入りの靴下も一緒にいれたままです。

  説明書には、30-40℃の温水で洗った場合、靴下に入れた実は3回、

  60℃では2回、90℃では1回、使えます、と書いてありました。

  下は3回使って靴下から中身を取り出したところ。このカスはオーガニック・ゴミなので、

  そのまま裏庭にポイ! なんて気持ちがいい。

 

  中身を新しいのに入れ替えて、50℃くらいのお湯で浸し、

  手でぎゅうぎゅう絞ってみました。

 

  すごい泡立ちです!

  肝心の洗濯の洗い上がりですが、いやなにおいも何もなく、

  汗くさい息子のシャツも、油くさい私のエプロンも、しっかり洗えていました。

  私の洗濯のもうひとつのポイントは、このページの下の方にもある「水だけで予洗い」することです。

  予洗いした水は、びっくりするほど黒くなります。

  ホコリやなんやかや、ほとんどの汚れは水だけで落ちるのだ!ということがよくわかります。

  子供たちの信じられないくらいキタナイ靴下などは、使い古しの石けんで、先に部分洗いしておきます。

  なので、予洗い→脱水→ ムクロジで洗濯→脱水→ すすぎ一回→脱水。

  これでじゅうぶんきれいになります。

  わたしの感想は、「石けんの実で洗濯している自分が好き」ということにつきます。

  だって、明らかに自分や家族の肌にも、環境にも優しく、それだけで気持ちいいのですから。

  一つだけ難点は、合成洗剤と違い、漂白効果がないこと。

  じつは、これも解決できる商品がオーガニック・マーケットでいっしょに売られています!

  SodiumPercarbonate、過炭酸ナトリウム。環境にやさしい酸素系の漂白剤です。

  ウィキペディアには、「過炭酸ナトリウムの水溶液は、漂白などの作業で使ったり、放置しているだけで

  炭酸ナトリウムと過酸化水素とに分解する。その後、過酸化水素は放置するだけで水と酸素に分解する。

  炭酸ナトリウムはほぼ無害な物質であるため、過炭酸ナトリウムの使用に伴う環境への悪影響は低い。」

  と書いてありました。

  過炭酸ナトリウムに関するお役立ちサイトは次のとおり。

  http://www.live-science.com/honkan/partner/percarbonate.html

  今度、私も買ってみなさんに報告しますね!

 

 ★お薦め!!柔らか&優しい色の蛍光ランプ

  私はレストランの営業に、かなりの電気を消費しています。

  そのことで常に罪悪感を感じているので、「CO2排出量」という文字を見るたびにドキッとし、

  当然電力や環境に関するニュースにも敏感になります。

  そんな折り、「インドネシアに原子力発電所建設予定」という記事をみつけました。

  中部ジャワ・セマランの近くに、201?年稼働を目標に各国からの業者を入札。

  建設の(表向きの)理由はジャワ島とバリ島の電力不足解消のため。

  背筋がいっぺんに寒くなり、オロオロしているとき、こんなものをみつけました。

  柔らかくて優しい太陽の色の蛍光ランプ。細長い従来の形ではなく、ふつうの電球型で

  エネルギー・セイバーと表示してあります。

  80%の電力節約、つまり、たとえば40wの明るさだけど消費電力はたったの8w!!

  製品の寿命もメーカーによっては3年、と書かれていますが、私が使っている感じでも、

  少なくともふつうの電球よりはずいぶん長持ちするように思います。

  ポイントは「cool day light」と表示のある青白いふつうの蛍光色ではなく、

  「warm white」、「kuning(インドネシア語で黄色、の意味)」とか書かれた暖色のもの。

  今までも cool day light はありましたが、レストランの店内には色が合わないため、

  キッチンやスタッフ・ルームにしか使っていませんでした。

  これを機に、店内の換えられるところはぜんぶ、ふつうの電球からこのエネルギー・セイバーの

  暖色タイプの蛍光ランプに換えました。トイレと、各テーブルに下がっているランプです。

  この色合いが、ふんわりと柔らかく暖かい感じでとてもいいのです。

  ムード重視の場所にはぴったり。

  そのうえ、換えてからの毎月の電気代が、以前に比べて30%ほど安くなっていることが発覚!!

  このエネルギー・セイバータイプの蛍光ランプは、ふつうの電球に比べると

  値段が高いことが難点ですが寿命と電気代を考えると、かえってお得!!

  というのが私の感想です。みなさんもいかが?

  そして、ご旅行で滞在されているあなたも、お部屋の電球の状況を見て、換えられそうなら

  ご自分でこれを買ってお宿の主さんに頼み、付け替えてもらう、なんていうのもどうでしょう?

  「部屋のランプが暗くて」という時は特にオススメです。

  ただし、付け替えは昼間、電源を落としてから。

  横着して夜、電源を落とさないままやると、いきなり「バチっ」とショートして

  壊れることも(私の経験です)。


 ★「僕は洗濯でエコしてます!」

  ウブド在住20年目になる日本人男性・I 氏は、日頃からゴミや自然環境に関して自分でもできることを

  着々と実践しているエコ派ウブディスト。道ばたに捨ててあったツタのゴミを持ち帰り、可愛いバスケットを

  編んじゃったりする方です。そんな I 氏が語る「洗濯でできる小さなエコ」は・・・?

  「難しいことは何もありません。ただ、洗剤で洗う前に、水だけで予洗いするのです。

  (ちなみに I 氏は洗濯機使用。) その予洗いだけで、けっこう汚れは落ちます。

  その後、水を換えての本洗いは、少しの洗剤で済みます。」

  経済的にも自然にも優しいお洗濯のしかた、ぜひ見習いたいですね。