艶やかにして鮮やかな食材たち
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バリ名・インドネシア名・和名の順に記しています
Bayam bayam ヒユ菜
道の際や空き地にもすくすくと育っているバヤム。丈夫でしたたかな野菜です。
バリには葉っぱの大きいもの、小さいもの、茎の細長いもの、太いもの、緑色のもの赤紫色のもの、と、
たくさんの品種があります。ビタミンたっぷりのうえにカルシウムまで入っていて、鉄分はほうれん草の
2倍も含まれている、というスーパー・ベジ。若干苦いものもありますが、
ほとんどクセがないのでさっとゆでで和え物にしたり、スープ仕立てにして使います。
柔らかくゆでで細かくきざみ、お粥に混ぜたものは赤ちゃんの離乳食としても利用度ナンバーワン。
Gedang pepaya パパイア
まだ未熟な青いパパイアは、野菜として利用されています。
パパイアには豊富なビタミンCとビタミンA、カロチンが含まれる他、パパインやキモパパインという
たんぱく質分解酵素も多く含まれます。これらの酵素は、硬い肉を柔らかくする「ミート・テンダーライザー」
として利用されたり、薬剤として世界中で活用されています。肌の弱い人は樹液や果液で手が荒れることも
あるので注意。他の東南アジアの国々では、青いパパイアを生で食べることもあるようですが、バリではもっぱら
煮込み料理に使います。
Jepang / Gepang rabu siam ハヤトウリ
1900年代に、長崎の「ハヤト」という地を経由してアメリカから渡来した、という記録が残っているそうで、
この名前がついたようです。ウリ科。一度にたくさん実をつけるので、「千成りウリ」という別名(和名)も。
小さいものは握りこぶし大、大きくてもその2倍程度。
九州以南ではポピュラーな野菜だそうです。皮が薄くて、果肉も結構簡単に火がとおるので、
薄い短冊に切って炒め物にしたり、乱切りにして煮込み料理に使います。・・・が、火を通しすぎると
ぐずぐずに崩れてどうしようもなくなるので、注意。
Kelongkan kecipir シカクマメ
インド〜アジアを中心に広く栽培されているマメ科の植物です。スライスすると、断面が四角になるので
シカクマメ。カドにフリルみたいなひらひらがついているのを「翼」に見立て、英語では winged bean と
呼ばれています。バリでは丸ごとゆでて裂き、和え物にしますが、西洋料理のスープの浮き身やサラダの上に、
このスライスをパラパラとあしらったら、とても可愛いと思います。ある日本人の方が、「千葉のジャスコで
売っていた」と証言。ゆでてマヨネーズをつけて食べた、とのこと。栄養面でも、ビタミンはもちろん、
たんぱく質や脂質に富む、優良野菜です。熟しすぎるとスジが硬くなるので、若くて柔らかなものを選びます。
Paye pare ニガウリ/ ツルレイシ
わが国では沖縄の呼び名「ゴーヤ」で知れ渡った野菜です。写真のような大ぶりですらりとした品種の他に、
バリには原種と思われる手のひらにすっぽり入ってしまうほど小さくてコロコロしたものもあります。
小さいほど苦味が強く、バリ料理にはこちらを好む人も。丸ごとゆででから中のワタをのぞき、スライスして
スパイシーに煮詰めたココナツソースで和えます。普段の食卓には、ゴーヤ・チャンプルーのように
卵と炒めたものも人気です。ビタミンCに富んでいることはバリ人も承知ですが、若い世代には「苦〜い」と
不評。ここではお年寄りに好まれている地味な野菜です。中の種が赤く熟す前に食べましょう。
Don Tabeya Bun daun cabe jawa 長こしょうの葉
裏庭や道端の塀などに、つる状にへばりつくように育っているこの植物は、その実が「ながこしょう」という名の
スパイスになります。「ジャワ長こしょう」とも呼ばれますが、なぜか料理に使っているのはジャワではなく、
もっぱらバリ島のみ。あまり固くなっていない、若そうな葉をプチプチもぎり、千切りみたいに細かく
刻み、ササゲ豆やモヤシなどとともにゆでて、スパイシーな和え物にします。あまり口当たりのよい
柔らかさではありませんが、かすかに香る長こしょうのアロマが、この野菜の醍醐味です。
ジャワ島では、この葉も実も、どちらかというとジャムー(生薬)のカテゴリーに入るようです。
Don sera kutuh daun Singkong キャッサバの葉
乾燥した荒れ地でも丈夫に育つキャッサバは、普通イモを食用としますが、インドネシアではその葉も
野菜にして食べます。なるべく若い、柔らかい葉をもぎって茹で、刻んで